ギミック・ラブ ~年下小悪魔の上手な飼い方~《完》
だけど、向かい合って食事を
しながらも、正直あたしは
上の空だった。
せっかくのおいしい料理も、
しばらくぶりに会った拓巳
との会話も、全部が心の
少し横を、すき間風の
ようにすり抜けてく。
……理由はわかってる。
昼間の柚木クンに言われた
言葉が、あたしの中に重い
石のように、鎮座してるから。
(………何なのよ、一体)
何だかもう、頭の中が
グチャグチャでよくわからない。
柚木クンはあたしのことも、
ましてや拓巳のことなんて
これっぽっちも知らない。
そんなヤツが言ったこと
なんて、気にしなければいい。
それはわかってる。
_
しながらも、正直あたしは
上の空だった。
せっかくのおいしい料理も、
しばらくぶりに会った拓巳
との会話も、全部が心の
少し横を、すき間風の
ようにすり抜けてく。
……理由はわかってる。
昼間の柚木クンに言われた
言葉が、あたしの中に重い
石のように、鎮座してるから。
(………何なのよ、一体)
何だかもう、頭の中が
グチャグチャでよくわからない。
柚木クンはあたしのことも、
ましてや拓巳のことなんて
これっぽっちも知らない。
そんなヤツが言ったこと
なんて、気にしなければいい。
それはわかってる。
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