今日、告白します!!


血の気が引く俺。


呆然とその場に立ち尽くしている篠原。



とにかく、誤解を解かなければ…



「し、篠原。
これは違うんだ」


慌てて弁解をしようとする俺。


「ひどいよ……」


呟く篠原は涙をポロポロと零した。


「本当に違うんだ。
間違えたんだ」


「私だけって言ったじゃない!!」



えっ!?

俺、そんな事を言った覚えはないぞ?


まぁ、確かに心の中では何度も呟いたけど……


もっ、もしかして篠原はエスパーなのか!?


もうこうなりゃ、言った言ってないの問題じゃない。

とりあえず言った事にして……



「そうだよ。
俺は今までも、これからだって篠原だけだよ」



「真理子の嘘つき!!」



はい???


えっーと、真理子さん?


俺が間違えて告白した相手は
真理子さんっていうのね……


「真理子は私の真理子へ対する気持ちを知ってて……」


止めどなく溢れる篠原の涙。


っで、

当の真理子さんを見てみると、
これまた涙を流してる。




アレレ!?


何か違〜う!!



この展開おかしくないか?
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