護りたい恋
いつもこうだ。
本心じゃないのに
すぐキツい事言っちゃう
それに…
私は何期待してるんだろ?
「いい加減この性格
さっさと直さないとな」
「どうした?明」
どうやら独り言が
祐希に聞こえてたみたいだ
「ん、何でもない。」
CDを手に取り部室に入ると
あなたはまた楽しそうに
話しをしていた。
…渡しづらいっつーの。
さっき呼び止められて
出せなかった楽器を出し
あなたにCDを渡す事なく
部室を去った。
「明、いいの?」
「何が?」
「先輩にCD渡さなくて。」
「話割り込んででも
渡そうとは思わないからね」
「そっか。」
ちなみに祐希は
私が先輩を好きな事は知らない
祐希だけでなく他の人も
誰一人知らない。