護りたい恋
また明後日渡せばいいや。
そうして練習場所へ向かった。
大会の直前という訳でもなく
特にやらなきゃいけない事が
あった訳でもないから
祐希たちと遊んでいた。
そうして2時間が過ぎ
そろそろ帰ろうと部室に戻った
部室のドアを開けようとすると
笑い声が聞こえてきた
その笑い声の主は
…あなたでした
「受験生なのにいいのかな?」
「暇人だねぇ…」
「明、
何か最近先輩に冷たくない?」
「元々だよ。」
楽器を片付け帰ろうとした時
大会の写真が目についた。
「あ、明
そういえば写真申し込んだ?」
「いや、見る暇なかった。」
「お2人さん!
せっかくだし写真見て帰ろう」
一緒にいた沙夜が申込書を取り
写真を見始めた
「うわっ、みて祐希!
沙夜のこの酷い顔~」
「ちょ、ちょっと!
見ないでよ!」
「何か先生凄く
幸せそうな顔してるね」
そんな風に笑いながら
写真を見ていると
「増田さん
助けて下さいよ~」
あなたの声がした
「嫌だ。
楽しそうに話してるんだし
いいじゃないですか。」
「明、本当に
先輩困ってるよ?」
「あ、祐希見てこれ~
部長どこ見てんのかな?」
「ははは、ウケる~!」
「明と祐希に無視された…。」
「そんな事言わなくても…
というか、CD下さい!
俺、練習終わるまで
待ってたんですからね」