訳有僕等

 「…やっぱり、やめた。」

 「はー?萎える~」

 立ち上がったカラスはカラになった食器を洗い、二階に上がっていってしまった。

 どうも恋愛話は恥ずかしくて語れない。

 一人残ったリビングで、苦笑するあたしは痛い奴だ。

 まぁ、確かに暇だし、やることないし。

 少し、記憶を遡ろうか。

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