イケメンくんと甘めな恋
餌食って……
「いい?瑠菜はまだ純情ちゃんなんだから、変な男に目つけられないように掛けといてね?」
「……はぁい…」
沙夜ちゃんの圧力に負けてしまった…
「よし!じゃあ行こうか?」
「うん。あっ、そういえば、さっきからみんな沙夜ちゃんのこと見てるね?」
学校に向かって歩き出したと同時に、私は思ってたことを言った
「あぁ、さっきからウザくてしょうがないんだよね。何こっち見てんのってカンジ。気持ち悪っ」
……そうだった…
沙夜ちゃんはクールで大人っぽくて、サバサバしてて毒舌だった…
「あはは……((苦笑」
小学生のころからモテてたけど、男に興味ないってカンジだったもんね…
でも、今では年上のイケメン彼氏がいるらしい
「いいなぁ…彼氏……」
そうつぶやくと、沙夜ちゃんは溜め息をついた
「瑠菜って初恋もまだなんでしょ?ありえないからね?この歳になって、初恋まだって」
呆れたように言う沙夜ちゃんに、少しムッとしたけど、図星だから言い返せない…