ナミダヅキ
「なんだかワクワクするわ!」
私に乗り移ったアサギは無意味に身体を動かし楽しんでいた。
「アサギ、これから学校だからあまり変な事しないでね?」
アサギはポカンとした顔をする。
「学校・・・?・・・学び舎の事ねわかったわ!」
アサギは笑顔のまま部屋の扉を開けた。
「いってきまーす!!」
アサギは元気に部屋を飛び出した。
・・・心配だ。
「俺たちも行くぞ。」
「え、どこに?」
アカカギがため息を吐く。
「アサギの様子を見るんだ。」
・・・そうよね。
「コラッ渡り廊下から飛び降りるんじゃない!!」
男性教師の声が響くと同時に私とアカカギは顔を見合わせた。
「「アサギ!!!」」
またも声を合わせながらアサギの後を追った・・・。