ナミダヅキ



扉が開き外の光が残光を残した。



人影が空間に足を踏み入れる。



鉄の擦れる音が響くと同時に外の光が小さくなっていった。



扉が閉まると私の目の前には美しい女性の姿があった。



女性の浅黄色の髪は角度によって薄くなったり、濃くなったり



それはまるで鏡を反射させた時に放たれる光のように美しかった。



「なにか用ですか?」



私は向かいにたたずむ不思議な髪を持った女性に問いかけた。








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