おかしいよ







「あ、いたいた」




こっちに近寄って来る
里穂があたしを指さし


ピッピッと廊下の方を指差した



「.......」


「.......」




「里穂、あんたジェスチャーで
 あたしと会話できると思ってんの?」

「ちょっとふざけてみただけだって」



里穂はケロッと笑うと
ふわっとポニーテールの髪を軽く触り



「あさちゃんが呼んでる、」


と女神様のお告げのように
あたしに囁いた

「囁いてねえっつうの」

「あ、ごめごめ」


「って..え?旭山先生!?」

「うん、職員室行ったら
 緑谷呼んできてーって」








何ですか、神様、
ありがと、神様





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