ご主人様との甘い契約
今は紺野に呼び出されて屋上にいる。
さっきはあんなに山村のプライベート(?)のことで騒いでいたのに。
鋭い目つきでこっちをにらみつけてきた。
「あんたさ・・・。春奈の事好きでしょ?」
こいつには気づかれると思った。
案外目敏いんだ。
「あぁ。」
「薄々気づいてたけどね。」
紺野は腕を組みながらそう言ってきた。
「頼む! 山村には言わないでくれ!」
俺が直接気持ちを伝えるんだ。
じゃなきゃ・・・。
「私がそんなことすると思う?
男なんだから、直接言いなさいよね。」
こいつ・・・。俺の考えてること、分かってるんだな。
「あのさ、山村って付き合っている人っている?」
こいつなら、絶対知ってる。