ご主人様との甘い契約


 



今は紺野に呼び出されて屋上にいる。


さっきはあんなに山村のプライベート(?)のことで騒いでいたのに。


鋭い目つきでこっちをにらみつけてきた。





「あんたさ・・・。春奈の事好きでしょ?」



こいつには気づかれると思った。


案外目敏いんだ。



「あぁ。」



「薄々気づいてたけどね。」


紺野は腕を組みながらそう言ってきた。



 
「頼む! 山村には言わないでくれ!」



俺が直接気持ちを伝えるんだ。


じゃなきゃ・・・。



「私がそんなことすると思う?


 男なんだから、直接言いなさいよね。」


こいつ・・・。俺の考えてること、分かってるんだな。






「あのさ、山村って付き合っている人っている?」



こいつなら、絶対知ってる。




< 154 / 219 >

この作品をシェア

pagetop