ご主人様との甘い契約
「お父さんにかわって借金を返済してもらわなきゃ、もう待てないんだよ。こっちも。」
「・・・え?」
私はどういうことかさっぱりだった。
その男の人から紙を見せられ、借金の金額が書いてあった。
私は、見た瞬間気絶するかと思った。
「・・・よっ、400万??」
この、私一人の力でそんな額、絶対に稼げるはずがないと思った。
しかも、なんでお父さんの肩代わりをしなくちゃいけないの?
今、どこにいるの?!
なんのためにアメリカに行ったの?
「今すぐにとは言わない。まだ子供だしな。」
私は、そのとき中学生になる前だった。
私の頭は真っ白で、急に目の前が暗くなった。