LETTER―元カレ―
けどね、
『おいっ!』
って呼ばれるの嫌じゃなかった。


だって、
意識してくれてた証なのかなって思ったから。


すべてが好きだった。
背が高いところも、
細い眉毛も、
人を寄せ付けない鋭い目も、
細い指も、
細いのにちゃんと筋肉ついてる体も…。

あたしにだけ見せてくれる優しい笑顔が、いつもあたしを安心させた。



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