ご主人様のオモチャです
 只今、目隠しをされているため何処にいるか、わかりません。 

 一ついえることは男の話し声がしている事ぐらい。

「こいつはどうだ? いくらだ」
「最低でも一千万ですねぇ……」
「ぼったくりかよ」
「商売ですので」

 不気味な会話だけど、こういうのを聞くとどうも私は売りに出されたと実感する。
 
 うん、悲しいよ。

 手枷とか足枷があってうまく動けない。
 
 動かそうとすればジャラジャラと音が立って、怒られる。

 
< 2 / 3 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop