初恋



「わたしの席は...窓際の真ん中かぁ。梨菜子は?」



志月が尋ねてきた。



「わたしは...あ、あった。えーっと真ん中の、後ろ。」



「うーん...微妙な距離だね...」



志月が渋い顔をして言う。



「ねー。志月がいないと楽しくないよ。」



残念だなぁ...



「もー可愛いんだから!」



「へ?」



志月に言われてもなぁ...



「ま、いっか。」



...?



志月に呆れられたとき、チャイムがなった。



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