【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
「おい、何睨みつけてんだ。てめーは謝れねーのか」


そう怒鳴りながら、私の頭を叩く。


膝と手の平を床について、頭を下げた。


「規則を破って申し訳ありませんでした」


土下座をすることなんて、簡単だ。


これで気が済むならいくらでもしてやる。


ま、反省なんかしないけどね。



そんな気持ちで強要される形だけの土下座をした。


「お前ら連帯責任だからな。朝飯抜きだ」


そう吐き捨てて部屋を出て行った。


「はるちゃん大丈夫?」


扉が閉まった途端、部屋の子たちが寄ってきた。
< 10 / 358 >

この作品をシェア

pagetop