【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
「ねえ…」


「ハルカ!?」


私の声を、少しハスキーな女の声が遮った。


?


声をした方に顔を向けると、全く見たこともないギャルが立っている。


誰?


そう思うのと同時くらいに陽介が立ち上がった。


「モモ!こんな所で会うとか初めてじゃね!?」


「ハルカ何してるの?…客?」


モモと呼ばれた女の人の視線が、私に向く。


ハルカって陽介か。友達かな?


そう思いながら、軽く会釈をした。


「違う違う(笑)施設の時の子。今日は渋谷見学連れて来てやったの」


「へぇー。あ、そうだ、今度ね」


私の存在なんかないように、女の人は陽介の腕に絡みつきながら話しをしていく。
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