【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
それから歩いて渋谷駅前のハチ公を見に行った。


ハチ公は想像していたよりも小さくて、こんなもんなんだとちょっとショックだった。


それからプラプラ歩いて原宿に行った。


原宿も渋谷同様かなりの人でごった返す。


はぐれないようにいずちゃんと手をつなぎ、両脇に並ぶお店を見て行った。


陽介と直樹は嫌がったけど、無理やりクレープをみんなで食べた。


「人に酔ってない?」


白い口紅に生クリームをつけながら渓が言う。


「外だからか全然平気」


そんな渓がかわいくて、笑った。
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