【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
「長縄とか懐かしい遊びしてんな。俺も混じっていい?」


私の返事を待つ前に、子供たちの方へ走り出した。


無邪気に縄跳びを跳ぶ直樹が、すごくかわいく見える。


子供たちに懐かれて、結局最後まで付き合ってくれた。


「お兄ちゃんまた遊んでね!!」


小学2年生の子がそう言うと、直樹はしゃがんでその子の頭をなでた。


小さな時から大人との関わりが多いと、自然と自分の中で振り分けする。


遊んでくれる人、従わなきゃいけない人、甘えられる人、近寄りたくない人などなど。


そんな感じで私も施設ボランティアの人を見ていた。


自分から近づきたくなる人は、たいてい目線を合わせて笑ってくれる人だった。
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