【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
「直樹は子供に好かれる条件揃ってるね」


縄跳びを結びながら言うと、直樹は不思議そうな顔をした。


「子供と同じ目線にしゃがみこんでくれる人って、あんまいないんだよ。あと、一緒に思いっきり遊んでくれる人もさ」


そう言って、額から汗を流す直樹にタオルを渡した。


「へー、はるかすげー分かってんだな」


「まあ私はこっち側の人間だからね」


子供たちを顎で差し、荷物を手に取る。


「ま、まだガキだしな(笑)」


直樹が笑って頭をぐしゃぐしゃっとなでた。
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