【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
「はるかは?どっか行った?」


そう言いながら私の髪に触れる。


…ドキドキしない…。


ウリをやめるきっかけになったあの男の言葉が、ふと頭をよぎる。


ドキドキしないってことは、好きとは違うの?


康平を見つめていたら、顔が近づいてきた。


唇が重なる。


ドキドキしないけど、康平とのキスは好き。


前に付き合ってた人とは違って、愛されてるなって感じる。


薄い唇が心地良い。


これだけじゃ好きとは違うのかな。


心地良いキスって、好きだから心地良く思えるんじゃないのかな?
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