【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
渓が私を見つめる。


「私は、はるかは直樹を好きなのかと思ってた」





……は!?


膝に乗せていた顔を上げ、言葉にならない声で驚く。


「なんとなくだよ、なんとなくさ、あぁそうなのかなって思う時があったんだよ」


「いやいやあり得ないでしょ(笑)知り合ったの最近だし遊んだのも2回くらいなのに(笑)」


顔の前で手を振り笑って否定した。


「えーでも好きになるのって時間は関係ないじゃん?」


…誰かに同じこと言われた気がする…。


「じゃあさ、渓にとって好きって何?どんなのを好きって感覚に捉えるの?」


そう聞くと、キョトンとした顔をした。
< 140 / 358 >

この作品をシェア

pagetop