【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
それに、母親から直接言われた。


「父親なんか誰だか分からない。あんた生まれなきゃ良かったかもね」


そう言われたのは、9歳の誕生日。


どうしても施設から逃げ出したくて、父親の居場所はどこか教えてって電話をかけたらそう答えが返ってきた。


今思えば、何で捨てた母親になんか電話したのか謎。


母親が私を捨てた理由は虐待ではない。


記憶の中では叩かれたり蹴られたりもあるけど、優しさもある。


そのわずかな優しさにかけたのかな…。
< 148 / 358 >

この作品をシェア

pagetop