【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
母親は病気だった。


体の病気じゃなく心の病気。


だから、治るのに時間がかかるんだと施設の職員に教えてもらったことがある。


当時はよく分からなかったけど、大人になるにつれて理解するようになった。


遊んでいる最中、突然悲鳴をあげてアパートを飛び出していく。


私は何が起こったのか分からないけど、1人家に取り残されたのが怖くて母親を探しに行った。


母親は外で寝転がって笑いっている。


笑っている母親を見て私も楽しくなり一緒に笑った。
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