【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
私が施設に入ることになったのは、母親が入院をしたから。
そう聞かされていたけど、真実は分からない。
ただ、きっかけになった出来事は覚えている。
母親が崖から飛び降りようとしたから。
崖と言っても、草が生えた急な斜面。
多分落ちても電車にひかれない限りは怪我ですむだろう。
でも、そんなことすら分からない小さな私は、フェンスをよじ登って行く母親の足に必死にしがみついて泣いていた。
おじさんも何か叫びながら引きずりおろそうとしていた。
その騒ぎにアパートの人たちも出てきて、パトカーや救急車まで来た。
そう聞かされていたけど、真実は分からない。
ただ、きっかけになった出来事は覚えている。
母親が崖から飛び降りようとしたから。
崖と言っても、草が生えた急な斜面。
多分落ちても電車にひかれない限りは怪我ですむだろう。
でも、そんなことすら分からない小さな私は、フェンスをよじ登って行く母親の足に必死にしがみついて泣いていた。
おじさんも何か叫びながら引きずりおろそうとしていた。
その騒ぎにアパートの人たちも出てきて、パトカーや救急車まで来た。