【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
横須賀中央の改札を出てYデッキと呼ばれる、デパートに続く歩道橋のようなデッキを歩いていた。


気持ちの焦りからか、歩くのが速くなる。


「はるか!!」


いずちゃんが私を呼んだ。


振り返ると、いつの間にか距離があいて数メートル私の後ろでいずちゃんが立っていた。


「ちゃんと話ししたいの」


眉を下げそう言いながら、私を手招きする。


…。


聞きたくない…。


そう思いながらも、とぼとぼといずちゃんの方に歩いて行った。


聞きたくない…。


でも、聞かなきゃ…。


いつまでもいずちゃんとこんなギクシャクしてるのも嫌だ。
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