【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
「何で?」


ヤッてるくせに付き合わないとか意味が分からない。


「セフレ…みたいなもんなんじゃないかな?直樹ホストもしてるし、女の子周りにたくさんいるし」


この前渓が言っていた、直樹狙いの子って言葉を思い出した。


「ごめんね、隠してて。直樹と曖昧すぎて言いにくかったんだ」


私は笑いながらタバコを吸い込んだ。


笑わないと、傷ついてる自分が出てしまいそうだから。


「直樹に好きだって言ってみたら?案外直樹も本気かもよ?」


いずちゃんが初めて好きになった人。


私は応援してあげたい。


だけど、心の奥底ではそれを反対する自分もいる。
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