【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
「日頃の行いと見た目の悪さだ」


…ごもっとも。


まず疑うならそうだよね。


「本当に私じゃないから。尿検査でも指紋でも取ってみたら?私開けてないから中には指紋ついてないし」


ふてくされながら言うと、山本は視線を泳がせながら俯いた。


「…警察沙汰は…」


呟く山本を鼻で笑う。


これ以上警察沙汰になると困るってことか。


まぁ警察来たら施設の管理の仕方も問題になるだろうしね。


いつも威張り腐ってるクセに、結局怖いんだ。


「ダッセー。とりあえず私は無関係だから」


そう笑って応接室を出て行った。
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