【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
バカ高なのかな?


「ここね、校則緩いから人気なんだよ。私も併願ここ受けたし」


渓が併願…ってことは頭いいんだ…。


私立のイメージを崩されながら、校舎へ入るとお祭りのような雰囲気と活気を感じる。


入口でもらったパンフレットを広げ、どこへ行こうかと相談していると看板を持った人たちに声をかけられる。


これが高校の文化祭なんだ。


色んな食べ物やお化け屋敷、縁日にあるような出店。


中学の文化祭とは全然違う…。


「渓!!」


フランクフルトを中庭で食べていた時、そうどこからか声が聞こえた。


キョロキョロと見渡していると、校舎の2階から手を振る女の子を見つけた。
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