【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
「てか何でクスリなんか手出しちゃったの?」


枕元に置いてある飴を開けながら聞く。


「…はるかはさ、死にたいって思ったことある?」


…また質問に答えない…。

とか思いながらも、そういや最近は思わなくなったなと思った。


「昔はしょっちゅう思ってたけど」


飴を口に入れるとミントの爽快感が広がっていく。


「何で?」


何でって…。


「生きてるのが嫌だったから」


そう答える以外どんな答えがあるのさ。


「じゃあ何で死ななかったの?」


は!?


こいつクスリ切れてイッちゃってんの!?


さっきからワケ分からない質問に、眉間にシワを寄せながら飴のゴミから明日香に視線を移した。
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