【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
キラキラと光が溢れるリビングで、家族みんなの笑顔の中私はケーキに刺さったローソクの火を吹き消した。
母親が優しい笑顔で
「お誕生日おめでとう。生まれてきてくれてありがとう」
そう言ってくれた。
私も
「生んでくれてありがとう。私ママの子供で良かった」
そう母親に笑顔で言った。
…母親の顔なんて覚えてもいないのに。
この夢は、ついこの間行った友達の誕生日会での出来事。
すごく羨ましくて、私は親に誕生日を祝ってもらったことがないと初めて気づいた。
普通の家庭はこうなんだ…。
こんな風にみんな笑顔で誕生日を祝うんだ。
なのに私は…。
誕生日すら覚えてくれていなかった母親。
存在すら知らない父親。
生まれてこなきゃ良かったと言われた誕生日。
現実逃避したくて、きっと夢の中だけでも幸せな誕生日を送りたかったんだ。
夢の中だけでは、私は普通の家庭で普通に愛される子供でいたかった。
母親が優しい笑顔で
「お誕生日おめでとう。生まれてきてくれてありがとう」
そう言ってくれた。
私も
「生んでくれてありがとう。私ママの子供で良かった」
そう母親に笑顔で言った。
…母親の顔なんて覚えてもいないのに。
この夢は、ついこの間行った友達の誕生日会での出来事。
すごく羨ましくて、私は親に誕生日を祝ってもらったことがないと初めて気づいた。
普通の家庭はこうなんだ…。
こんな風にみんな笑顔で誕生日を祝うんだ。
なのに私は…。
誕生日すら覚えてくれていなかった母親。
存在すら知らない父親。
生まれてこなきゃ良かったと言われた誕生日。
現実逃避したくて、きっと夢の中だけでも幸せな誕生日を送りたかったんだ。
夢の中だけでは、私は普通の家庭で普通に愛される子供でいたかった。