【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
康平のお弁当はいつも彩り綺麗で、何となく康平のお母さんが想像つくようなかわいらしいお弁当だった。
「今日学校終わったらでかけね?」
ピンク色が混ざっている玉子焼きを箸で取りながら康平が言った。
「朝怒られたから早く帰らないと」
「そっか施設も厳しいよな。これ美味いから食って元気だせ」
八重歯を見せて笑う康平。
お弁当の蓋に置かれたのは、さっき康平が箸でつまんだ玉子焼きだった。
食べてみると、ピンク色の正体が口に広がる。
「「鮭!!」」
お互いに箸を向かせながら声がかぶり、笑った。
康平が笑うと安心感が広がっていく。
少したれた目元に、八重歯ののぞく笑顔。
昔仲良かった施設のお兄ちゃんを思い出すから。
「今日学校終わったらでかけね?」
ピンク色が混ざっている玉子焼きを箸で取りながら康平が言った。
「朝怒られたから早く帰らないと」
「そっか施設も厳しいよな。これ美味いから食って元気だせ」
八重歯を見せて笑う康平。
お弁当の蓋に置かれたのは、さっき康平が箸でつまんだ玉子焼きだった。
食べてみると、ピンク色の正体が口に広がる。
「「鮭!!」」
お互いに箸を向かせながら声がかぶり、笑った。
康平が笑うと安心感が広がっていく。
少したれた目元に、八重歯ののぞく笑顔。
昔仲良かった施設のお兄ちゃんを思い出すから。