【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
「俺だって1人暮らしすりゃこんなもんなんだよ(笑)」


そう笑いながら、カウンターキッチンの中に入って行った。


「えーだって声響くくらい物もないよ?」


リビングに置いてあるのは、ソファーとテーブルと大きなテレビくらい。


だから広く見えるのかな?


カウンター越しに陽介を見ていると、備え付けの棚から猫の餌を出した。


「あ、やっぱ陽介の家だわ(笑)」


そう笑った理由は、開けた時に見えた棚の中がぐしゃぐしゃだったから。


昔のままだと言う安心感でホッとした。
< 241 / 358 >

この作品をシェア

pagetop