【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
学校が終わり、いずちゃんと最寄り駅のトイレで私服に着替え関内駅に向かう。


電車の中では隣に座りながらお互い携帯をいじっていた。


「はるか、私着いたらすぐ行くわ」


携帯から目をそらさないで言ういずちゃん。


「分かった」


駅に着き、南口の改札を抜けて大通り公園を歩いて行く。


1キロくらい続く細長い公園。


その途中の石段の前に立っていた、スーツ姿の男にいずちゃんが駆け寄った。


「うさぎちゃんも久しぶり」


そう男が私を見て笑う。


この人は、いずちゃんを良く買うティーさん。


お互い本名なんか教えるわけがなく、私はうさぎと名乗っていた。
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