【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
何で自分を追い詰めるようなことを言ったんだろう。


何であいつの名前なんか口にしてしまったんだろう。


陽介なら知ってるから?


陽介なら分かってくれるなんて甘えがあったから?


人には絶対に話したくない…話せないって思ってたけど、私はもしかしたら吐き出したかったのかもしれない。


一生消えない。


一生まとわりつく。


誰かに話せば、少しは気持ちが軽くなるのかもしれないって心のどこかにあったのかも。


陽介になら…。


段々と心が傾いていく。


きっと話せば楽になる。


後悔なんかしてないはずなのに、私はいつの間にか過去に縛られてるんだ。
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