【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
でも、ストロベリームーンって呼ばれてるって知って、何かロマンチックに感じる部分ができて、見ても怖さを感じなくなった。


そう、赤い月じゃなくてストロベリームーンだよ。


何も怖くない。


「しかも、月って低くなきゃ赤く見えないんだって。太陽がさ、真上にある時は白いのに日が傾いていくと赤くなるでしょ?それと同じで光の反射の関係なんだって」


「へー。言われて見ればそうだな。じゃあ天変地異とは関係ないってこと?」


陽介から空を見上げて言う。


「さぁ?でも、大きな地震の前日とか当日に月が赤かったとか言う人もいるから、確率はあるってことじゃない?」


「お前詳しいな(笑)」


頭をぐしゃっと撫でながら陽介が笑った。


赤い月が怖くて、昔調べたことがあったからね…。


小学生だったしバカだし、いまいち理解できてないから言ってることが合ってるのかは謎だけど。
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