【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
陽介と建物の間に見えるストロベリームーンを見ながら、暗い道を歩いて行く。


何か不思議だった。


こんな夜中に陽介と外を歩いていること。


一緒に育ったはずなのに、陽介は今この街に住んでるんだってこと。


静かな住宅街から、大通りに出ると車の音が響き飲食店の看板が明るく並ぶ道。


そんなお店の中に入っていく。


看板を見なくても、匂いで焼肉屋だと言うのは分かった。


「お前酒飲む?」


アルコールのメニューを私に向けて聞いてくる。
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