【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
大通り公園を左手に外れて、ラブホテルが建ち並ぶ場所に入っていく。


ラブホ街を男1人に女2人で歩く姿はなんて滑稽なんだろう。


「じゃあ後でご飯食べようね」


いずちゃんは私に手を振り、ティーさんとホテルに入って行った。


私はホテルの前にしゃがみこんで、携帯をまたいじりだす。


しばらくして、私に影がかぶり顔を上げた。


「こんな所で何してるの?」


小太りの男がそう言った。


私は指を3本立て男に見せた。


意味を理解した男は、にやつきながらホテルの入口を指差す。
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