【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
お酒はあまり飲んだことがなかったが、メニューに載ってる写真が美味しそうでカクテルを頼んでみた。


「じゃお疲れ~」


何がお疲れなのか良く分からないか、と笑いながら、陽介がグラスをカチンとぶつけてきた。


テーブル一杯に並んだお皿。


見た目で絶対美味しいと確信した肉は、やっぱり美味しかった。


「ここ良く来るの?」


店員と仲良く話しているのを見て、そんな疑問が浮かんだ。


「うんかなりの常連(笑)直樹と仕事後とかよく来るよ」


「…そうなんだ」


一瞬間をあけ、作った笑顔でカクテルを飲み込む。
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