【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
ドキッ


そう心臓が跳ねたのは、予想外に出るのが早くて緊張したからか、久しぶりに聞いた直樹の声だったからかは分からない。


いや、両方だな。


「ひ、久しぶり!元気だった!?」


声が裏返った。


なんか緊張しすぎて変なテンションになってくのを感じる。


「おぉ、久しぶり!はるかこそ元気だった?って、渓から今日文化祭行ったって聞いてたけど(笑)」


「元気元気!でもちょっと忙しくてさ。連絡シカトしててごめんね!」


だめだ…何か無駄に笑って逆に不自然…。


直樹が私の名前を呼ぶだけで、こんなに嬉しいなんて…。
< 262 / 358 >

この作品をシェア

pagetop