【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
携帯をいじっていたらしく、いずちゃんも直樹同様すぐに出た。


早口でまくし立てられ、正直何を言ってるのかよく分からなかったが、とりあえず心配してくれてるのは伝わる。


「いずちゃん、今から渋谷来て!」


「はぁあ!?」


あんた今の聞いてたわけ?という呆れた感情の返事。


まぁ、私がいずちゃんでも同じ反応だろう。


心配してまくし立ててるのを遮り、最初に出た言葉がそれ。


誰だって何言ってんだって思うよね。


「今から陽介の家に直樹も来るからみんなで遊ぼ!」


まだ直樹が来ると決まったわけでもないのに、勝手に話を進める自分。


いや、そもそもこの後陽介の家に行っていいのかすら聞いてない。
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