【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
ラブホの前で座ってれば、たいてい援交の声はかかる。


だから、どっちかがホテルに入ってる間相手がいない時はこうしてホテルの前で待つのが定番だった。


携帯の時計を確認すると、いずちゃんたちが入ってから30分過ぎていた。


これなら大丈夫かな。


そう頭の中で時間を計算し、立ち上がって男とホテルに入った。


デブとニキビ面は嫌いだ。
でも眼鏡の細目に比べればマシ。


そう心を無心にする。


…こいつ金持ってるな。


脱いだ靴や外した時計のブランド、整った真っ白い歯。


太い指にはまる貴金属、洋服も一流ブランド。


デブは嫌いだけど、頑張るか…。
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