【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
「おはよ」


鼓動が響く中、笑顔を向けた。


普通に…普通に…。


そう必死に自分に言い聞かせて直樹を見ていたのに、三日月の目が私を狂わせる。


「うまそうな匂い」


陽介の隣に立って笑う直樹の目に吸い込まれた。


ヤバイ…。


何がヤバイのか分からないけど、とにかくヤバイ。


三日月じゃなくてエロ目!!


顔が赤くなりそうな中、頭で何度も繰り返す。


「あ、直樹お前学校!?」


「夜中ここ来た時点でサボり決定だよな(笑)」


直樹の視線が陽介に移り、三日月の魔法から解放された。


バクバク鳴り響く心臓。


だけど、久しぶりに見れた直樹の笑顔で嬉しさも広がっていく。
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