【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
財布に3万をしまい小さくため息をついた後、笑顔で振り返る。


「お風呂でゆっくり話そう」


お金があるかないか、見た目だけじゃ外れることもある。


でも、持っていそうなら次また買ってもらえるように努力しといて損はない。


たいていの人は、終わった後にお金を上乗せしてくれたりもする。


このデブも、私をきにいってくれて終わった後メアドを教える代わりに2万くれた。


「何で援助交際なんかするの?」


タバコの煙を吐き出しながら、太い指が私の頭を撫でる。


「私施設に住んでるから、お金貯めて出たいんだ」


嘘は言わない。


その場で適当についた嘘を忘れてしまうから。
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