【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
少しすると、陽介がやって来た。


家でスーツに着替えた時、サラリーマンみたいと笑ったが、全然違う。


髪をきちんとセットして、薄暗いだけで別人に見える…。


ううん、髪だけじゃない。


普段は猫背の背中がスッと伸びて、高い背がスタイルを良く見せてるんだ。


雰囲気が違うって表現がぴったりかも。


陽介がモモちゃんの隣に座ると、モモちゃんもさっきまでとは態度が変わった。


サバサバしてるんだと思っていたけど、陽介の肩に頭を置いたり腕を絡ませたり、甘える仕草が多い。


見てはいけない気がして、モモちゃんに軽く背中を向けるようにヘルプとくだらない話しで笑うフリをしていた。
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