【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
「殺した…?何を…?」
驚いた声が頭の上で聞こえる。
「人を…てっちゃんを殺した…」
さっきまで色んな気持ちでぐちゃぐちゃだった頭が、口にした途端に全部なくなった。
良く言えば冷静。
悪く言えば…と言うか、何の感情もなくなったような冷淡な感覚だった。
私を抱きしめていたさっちゃんの腕が緩む。
「………え………?」
間をあけてから、さっちゃんの抜けたような声が聞こえた。
緩んだ腕から抜け出て、さっちゃんの目を真っ直ぐに見つめた。
きっと、母親に電話をかけた日電話ボックスに映っていたような目をしていただろう。
あの時と同じで、全てが終わったような感覚が体中に広がっていたから。
「てっちゃん殺したの私だよ」
さっちゃんの目が大きくなっていく。
信じていないのか、信じられないのか、薄笑いを浮かべながら首を横に振る。
驚いた声が頭の上で聞こえる。
「人を…てっちゃんを殺した…」
さっきまで色んな気持ちでぐちゃぐちゃだった頭が、口にした途端に全部なくなった。
良く言えば冷静。
悪く言えば…と言うか、何の感情もなくなったような冷淡な感覚だった。
私を抱きしめていたさっちゃんの腕が緩む。
「………え………?」
間をあけてから、さっちゃんの抜けたような声が聞こえた。
緩んだ腕から抜け出て、さっちゃんの目を真っ直ぐに見つめた。
きっと、母親に電話をかけた日電話ボックスに映っていたような目をしていただろう。
あの時と同じで、全てが終わったような感覚が体中に広がっていたから。
「てっちゃん殺したの私だよ」
さっちゃんの目が大きくなっていく。
信じていないのか、信じられないのか、薄笑いを浮かべながら首を横に振る。