【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
「ま…さか(笑)だってあれは事故だったでしょ?」
笑う口元が震えている。
そんなさっちゃんにゆっくりと告げた。
「てっちゃん薬やってお酒飲んでお風呂入ったから溺れて死んだんだよね」
さっちゃんの表情が固まる。
驚いて当然だ。
てっちゃんが死んだ理由は生徒たちにはただの心筋梗塞って伝えられてたから。
だから、本当の原因を私が知っているワケがなかった。
「な…んで…」
「全部見てたから。薬打ってお酒飲んで、いい気分で湯船につかるのも。…溺れていくのもずっと見てたから」
小さく息を飲み、震える手を口に当てたさっちゃん。
全てを理解したんだと思って、私は目をそらした。
「はるちゃ…」
さっちゃんの真っ赤になった目からは、止まっていた涙が溢れ返っていった。
と、思ったら私を苦しいほど強く抱きしめる。
「辛かったね…ずっと1人で抱え込んで苦しかったね…」
嗚咽混じりのさっちゃんの声が耳元で聞こえる。
その言葉に、私も涙が流れ出てきた。
笑う口元が震えている。
そんなさっちゃんにゆっくりと告げた。
「てっちゃん薬やってお酒飲んでお風呂入ったから溺れて死んだんだよね」
さっちゃんの表情が固まる。
驚いて当然だ。
てっちゃんが死んだ理由は生徒たちにはただの心筋梗塞って伝えられてたから。
だから、本当の原因を私が知っているワケがなかった。
「な…んで…」
「全部見てたから。薬打ってお酒飲んで、いい気分で湯船につかるのも。…溺れていくのもずっと見てたから」
小さく息を飲み、震える手を口に当てたさっちゃん。
全てを理解したんだと思って、私は目をそらした。
「はるちゃ…」
さっちゃんの真っ赤になった目からは、止まっていた涙が溢れ返っていった。
と、思ったら私を苦しいほど強く抱きしめる。
「辛かったね…ずっと1人で抱え込んで苦しかったね…」
嗚咽混じりのさっちゃんの声が耳元で聞こえる。
その言葉に、私も涙が流れ出てきた。