【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
翌日、職員に呼ばれ園長室へ向かうと、神妙な面持ちの園長が待っていた。
立っている園長から視線を少し下げると、俯いたさっちゃんがソファーに腰かけている。
垂れ下がった髪で顔が隠れ表情は見えないが、多分私の直感が当たっているならさっちゃんは気まずい顔をしているのだろう。
ゆっくりとため息をつき、園長の前まで歩いて行く。
私をしばらく見つめた後、口に出した話は予想通りだった。
昨日はさっちゃんに感謝していた。
いや、ついさっきまでさっちゃんに話したことを良かったと思っていた。
久しぶりに夢を見なかったから。
このままなら、きっといつか忘れられるって希望が見えていた。
だからこそ、園長に話したさっちゃんが憎く感じた。
どんどん黒い感情が溢れていく。
「警察に連れて行って」
罵倒したい気持ちを押し殺して、淡々と言った。
「罪償うから」
そんな気持ちは一切なかった。
殺したら逮捕されるのが当り前。
だけど、あいつは殺して当然。
罪を犯した意識なんてない。
ただ、さっちゃんに対しての当て付けだった。
立っている園長から視線を少し下げると、俯いたさっちゃんがソファーに腰かけている。
垂れ下がった髪で顔が隠れ表情は見えないが、多分私の直感が当たっているならさっちゃんは気まずい顔をしているのだろう。
ゆっくりとため息をつき、園長の前まで歩いて行く。
私をしばらく見つめた後、口に出した話は予想通りだった。
昨日はさっちゃんに感謝していた。
いや、ついさっきまでさっちゃんに話したことを良かったと思っていた。
久しぶりに夢を見なかったから。
このままなら、きっといつか忘れられるって希望が見えていた。
だからこそ、園長に話したさっちゃんが憎く感じた。
どんどん黒い感情が溢れていく。
「警察に連れて行って」
罵倒したい気持ちを押し殺して、淡々と言った。
「罪償うから」
そんな気持ちは一切なかった。
殺したら逮捕されるのが当り前。
だけど、あいつは殺して当然。
罪を犯した意識なんてない。
ただ、さっちゃんに対しての当て付けだった。