【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
桜木町から渓のバイクに2人乗りして学校に送ってもらう。


それが、毎朝の日課になっていた。


海を眺めに来て気分を落ち着けに来ていたはずの臨港パークが、いつの間にか渓と話すための場所になってる。


別に約束をしたわけじゃない。


いちいち待ち合わせをしてるわけじゃない。


だけど、渓が来るって思いながら毎朝桜木町へ向かっていた。


渓の都合で来ない日や、雨の日、寝坊をした日、臨港パークで渓と話せなかった日は何か物足りない感じでもあった。
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