【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
サングラスを外し私に手を振り近寄ってくる女の人。


記憶をたどるが誰だか分からなくて、私じゃないのか?と、後ろを振り返るが私しかいない。


眉間にシワを寄せながら見ていた私にケラケラと声を上げて笑った。


あ…この笑い方…。


頭の中に、癖のある笑い方をする人の記憶が蘇ってくる。


「渓…?」


朝出会った渓を思い出すが、今見える女の人とはだいぶ違う。


「そう!!はるかだよね!?」


やっぱりそうなんだ…。


こんな偶然があるのかと言う驚きと、スッピンと化粧じゃこんなに変わるのかと言う驚きが混じる。
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