【実話】かげおくり~また君に恋をしたい~
だけど、そんなまさかが当たった。


期末テストが終わったばかりの頃。


さすがに寒いなとその冬初めてのコートを着て臨港パークへ行った。


珍しく先に渓がいつもの場所に座っていたけれど、すっぴんのままボーッとしている。


「おはよ」


そう声をかけて2回目、渓は我に返ったように私を見た。


「あ、あぁ。おはよ」


笑った目元が腫れている。


「何かあった…?」


あきらかに泣き腫らした目だよね…。


二重が一重になるほど瞼すごいことになってるし。


「…フラれた…」


…え…?


渓の声に、座りかけていた腰を立たせるほど驚く。


フラれた…って、告ったってこと!?


え!?このまま友達でいられればって、この前言ってなかった!?
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